期間従業員解雇、営業利益大幅減、F−1撤退などなど、残念ながら向こう1,2年の見通しでは,非常に暗い状況が続いているのが世界の自動車業界。
しかし、私が普段お付き合いしている先進的な自動車部品開発をやっている日本の部品メーカーの技術者の皆さんは元気な人たちが多い。
厳しい時だからこそ、限られた開発予算で、中長期的にみてどのような開発に力を入れるべきか吟味しているお客さんが多い。
その中で、電気自動車やハイブリット車のプラグイン向けの部品開発を重要なターゲットに掲げているお客さんは多い。
トヨタさんのプリウスの場合、輸入車及び軽自動車を除くカーモデル別売上ランキングを見ると、直近の’08年11月の月間販売台数でTOP5にランキングされている。
実際、ハイブリット車の部品を作っているメーカーの技術者の方にあうと、直近の納品から、現在開発中のプラグイン向けの開発など、この不景気のさなか、新しい開発に目を輝かせて、元気モリモリである。
景気減速が鮮明になった今年後半以降でも、けっしてお値段が安くないプリウスが堅調に売れている。
特に、’08年11月といえば、すでにガソリン価格の下落が鮮明になってきた時期だ。ガソリン価格が下がれば、燃費を気にしてプリウスにとびつく必要はなさそうなものだが、それでも売れる。
これは、日本消費者の意識が確実に変わり始めてきた兆しではなかろうか?
直近では値段が下がったガソリン価格も、中長期的にみればまだ極端な値上げが出てくる可能性があるのではないかと、消費者が予測している一つの証しではなかろうか。
いずれにしても、プリウスが堅調に売れるとなると、100%電気で動かす電気自動車にしろ、電気とガソリンエンジンを組みわせて使うプリウスにしろ、プラグインという市場が今後成長する可能性は十分にある。
課題はある。上記のAFPが報道しているように、家庭で充電することができれば、一戸建てで自宅に駐車所がある皆さんは、充電するのに問題はない。しかし、高層マンションの住人は、駐車場まで自宅の電源からコードをひくのには限界があるだろうし、出張先や旅先での充電をどうするのかという問題もある。これらを解決するのには、当然、環境省や国土交通省が先導して、電気スタンドというインフラを整備していく必要があろう。
税金の無駄遣いが何かととり沙汰されている今の政界。こういうインフラ整備に使うお金は惜しまないで欲しいものだ。



